本好きの皆様こんにちは。季節は初冬ですね。

 日本ファンタジーノベル大賞の復刊4作目粕谷知世『クロニカ―太陽と死者の記録』と、
『あいつらにはジャズって呼ばせておけ ジーン・リース短篇集』が刊行になりました。どちらも事件的な刊行です。よろしくお願いいたします。

 新シリーズ 〈北野勇作2本立て〉がはじまりました。文字どおり北野勇作の短篇小説を2作収録した短篇集です。ある程度定期的に刊行していきたいと思っています。第1作『温泉と城壁』刊行中で、第2作
『ねこたま』もただいま準備中です。

  シングルカットの異色の3作にも御注目ください。川崎徹の墨絵のような短篇「ねこ」のつぎは、倉阪鬼一郎「還ってきた老人から始まる仄暗い百の断片」 深堀骨「人喰い☆頭の体操」です。
※〈シングルカット 〉シリーズは短篇1作を1曲に見立ててリリースするという趣向で、コーヒー1杯の代金で読める電子書籍です。

 皆様は日本ファンタジーノベル大賞を御存じでしょうか。ファンタジー、幻想文学、スリップストリーム、現代文学のすべてを取りこんだ日本屈指の賞です。その賞の大賞・優秀賞作品8冊が本レーベルで復活いたします。8冊の内訳は以下の通 りです。

『昔、火星のあった場所』北野勇作(刊行済)
『糞袋』藤田雅矢(刊行済)
『仮想の騎士』斉藤直子(刊行済)
『クロニカ―太陽と死者の記録』 粕谷知世
『ゆかし妖し』(『闇鏡』改題』)堀川アサコ
『ブラック・ジャック・キッド』久保寺健彦
『さざなみの国』勝山海百合
『吉田キグルマレナイト』日野俊太郎

 傑作群の復刊にあたって新たにファンタジーや幻想文学中心の叢書〈ブックス・ファンタスティック〉も立ち上げます。日本ファンタジーノベル大賞関連の作品以外にも埋もれた海外ファンタジーの紹介、復刊などを行っていきます。中村久里子編のヴィクトリア朝ファンタジーのアンソロジー『ヴィクトリアン・フェアリー・テールズ』や『ビアス幻想短篇集』はすでに訳出が進んでいます。

 そして〈ブックス・ファンタスティック〉シリーズ第五作目『万象』がまもなく刊行です。

 また惑星と口笛パスの販売がはじまっています。10000円で当レーベルの50冊の ePub を入手できます。詳細は下にありますので、どうか御検討ください。 (N)


近日配本予定
クロニカ―太陽と死者の記録  粕谷知世


 第13回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品。 インカの最後の王、無慈悲な巡察使、生きているミイラたち、韋駄天の少年、聖ヤコブの化身である白い騎獣に乗った雷神にいどむインカの神獣ピューマたち。インカ帝国の最後の日々をおそるべき想像力で描ききった大冊。原稿用紙換算約670枚。 インカの少女たちを描いたスピンオフ短篇「月の卵」(約38枚)併録。 表紙高田美苗。
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NEW
あいつらにはジャズって呼ばせておけ ジーン・リース短篇集
西崎憲編 中島朋子他訳


 

 カリブ海のドミニカ国生まれの白人女性作家ジーン・リースは、知名度においては、ヴァージニア・ウルフやキャサリン・マンスフィールドに一歩譲るかもしれないが、現代性ではあるいは凌ぐ存在である。
『ジェーン・エア』に登場する屋根裏の狂女バーサを主人公にした長篇『サルガッソーの広い海』は、ポストコロニアリズム、フェミニズム、インターテクスチュアリティーのどの観点からも興味深い。 さらに21世紀の小説を先取りするように現在形のみで書かれた「あいつらにはジャズって呼ばせておけ」。完璧なゴーストストーリー「心霊信奉者」。戦時中の極端に右傾化したイギリスで排斥される女を描いた「よそ者を探る」など、主題は多岐にわたる。 ジーン・リースはまぎれもなく現代作家である。
  日本初の短篇集。原稿用紙換算約500枚。18作中15作初訳。解説(約45枚)書誌つき。

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近日配本予定

万象 
石野晶 井村恭一 小田雅久仁 粕谷知世 勝山海百合 北野勇作 久保寺健彦 斉藤直子 冴崎伸 沢村凜 涼元悠一 南條竹則 仁木英之 西崎憲 日野俊太郎 藤田雅矢 堀川アサコ 三國青葉 森青花 山之口洋 渡辺球




 21人のファンタジーノベル大賞作家のアンソロジー。くるぞ、ファンタジー、SF、幻想の巨大な波が。1030枚、ほぼ全作書き下ろし。日本ファンタジー史上最大かつ驚天動地のコレクション。見よ、想像力の山脈を。
  表紙画像作成とデザインは井村恭一。


NEW!
温泉と城壁 
北野勇作

〈北野勇作2本立て〉シリーズ第1弾。
 近年あらたな小説の地平を切り開きつつある北野勇作の短篇を2作収録。
「路面電車で行く王宮と温泉の旅一泊二日」は、子供の頃に住んだ王国に帰ってきた男の見る光景を描く地誌的作品。北野勇作の想像力はいよいよ世界最深の綺想の領域に踏みこんでゆく。
「壁の中の街」が描く二つ目の王国にあるのは、まず城壁である。主人公は城壁のなかにあるホテルに宿泊している。迷宮のごとき城壁の回廊、奇妙な居酒屋の主人、想像もしないやりかたで現れる妻。想像力の文学の最新アップデートをインストールしてみませんか。表紙は森川弘子。


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NEW!
仮想の騎士 
斉藤直子

 第12回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞の本作は、十八世紀半ばのパリやヴェネツィアを舞台に、女装の騎士デオンが活躍する歴史ファンタジーあるいは錬金術ファンタジーで、おそらく類書のないものである。
 登場するのは関西弁を話すカザノバ、最愛王ルイ十五世とその愛人ポンパドゥール夫人、不死と噂されるサン・ジェルマン伯爵、催眠術の創始者フランツ・アントン・メスメルなど。
  豪奢で絢爛として、幻想文学の核に根ざし、かつユーモア小説でもあるという稀有の作品である。
 並々ならない筆力をうかがわせる書き下ろしの前日談「サンメダール教会の奇跡」併録。

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NEW!
糞袋 
藤田雅矢

 反商業的とも言えるタイトルが付された本書は、これほど理性的で読みやすい文体をそなえていなかったら、おそらく『ドグラマグラ』『家畜人ヤプー』と並んで三大綺書と呼ばれていただろう。神秘主義的糞尿文学の一大傑作。第七回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。ファンタジー、綺想、幻想文学、空想時代小説 マニア必読。 題字は著者が利き腕ではないほうで書いたものです。
 第七回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。

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NEW!

昔、火星のあった場所 
北野勇作



 SFやファンタジーを中心に、独自の道を切り開く北野勇作の長編第一作にして、第四回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。ついに電子書籍化。懐かしくも不確定のこの世界で「ぼく」が出会うものは鬼、タヌキ、時計屋 、そしてAIの小春。 惑星と口笛ブックス版あとがきつき。

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NEW!
シングルカット第5

人喰い☆頭の体操
  深堀 骨

 深堀骨の小説を形容する言葉はありません。なぜなら世界にふたつとないもので、カテゴライズさえできないようなものだからです。日本の小説史上でもっともアウトサイダーリテラチュアーに近づいた作家の新作が、シングルカットになりました。笑うか脱力するか怒るか、まあ読んでみてください。深堀骨を読んだことのある世界線にようこそ。

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NEW!

シングルカット第4

還ってきた老人から始まる仄暗い百の断片
  倉阪鬼一郎



 ――蒙漠たる空の雲が切れ、一条の光が差しこんできたとき、その港に一人の老人が還ってきた。  
  齢[よわい]何歳とも知れない老人の歩みはひどく弱々しかった。手にした白い杖はたしかに動いていたが、ずっと同じところにとどまっているようにも見える。
 それでも、その杖の白さは目にしみた。世界に先んじて杖がそこに在り、緩慢に、だが着実に動いているようにも見えた――


 お待たせいたしました。怪奇幻想の旗手倉阪鬼一郎がシングルカットで帰還。老人、港、滅びゆく世界、仄暗い世界へようこそ。  
 表紙画像は著者。
 
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NEW! 
シングルカット第3弾

ねこ  
川崎徹



 各界に独創に満ちた足跡を残してきた川崎徹は、小説においても独創の書き手である。2010年には野間文芸新人賞の候補にもなっている。 「ねこ」は、地域猫に餌をやる男の日常を淡々と描いた短篇で、作中で猫や鴉は時として口をきき、死せる母は穏やかに首を吊った男について語る。  
 静謐な祝祭のような日常、人も立ちいることを許された鳥獣戯画。
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ギョウザとわたし ―餃子和我― 南條竹則



 名翻訳家にして中華料理の探索家南條竹則のギョウザエッセイ。ギョウザの文化史であり滋味深い回想記であり、地誌である贅沢な一冊です。表紙画像は、はくたま結真。
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シングルカット第2弾
水から水まで 北野勇作



 日本のSFを代表する書き手の一人北野勇作は、おそるべき独創の作家ですが、この掌篇集で描く仄暗い
世界、静かな夢のような世界は、どこか「夢十夜」「冥途」を思い起こさせます。おそらく北野勇作は日本文学までも進めようとしているのでしょう。
 表紙画像デザインは四畳半書房のサイトウユカ。アマゾンおよび楽天で刊行中です。

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ハイキング 相川英輔

『たべるのがおそい』に掲載された「エスケイプ」で話題になった作者の第一短篇集。日常やそのうちに紛れこむ奇妙な夾雑物を、抑制された筆致で遠景のように描きます。ノンジャンルの期待の作家。

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コロニアルタイム
 大滝瓶太

『ヒドゥン・オーサーズ』収録の「二十一世紀の作者不明」が読書家を驚かせた新鋭の、妄想とイデアの限界速度を超えた第一短篇集。新しいスピードスターの到着です。
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幻想秘湯巡り
 
南條竹則

 南條竹則のいくところに温泉と文学と怪異あり。希代の翻訳者にして温泉家の名温泉エッセイが復刊します。慌ただしい日常にもっと温泉を!  
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シングルカット第1弾
ふゆのほん 西崎憲



〈ぼく〉は女友達を誘って、ある詩人が行う風変わりな街頭朗読会のようなものに参加する。その朗読会は参加者も登場人物の一人となって作品の形成に加わるというものだった。詩人が考えた「冬の本」とはいったいいかなる物語なのか。境界で何者かの衣擦れに耳を澄ますような物語。初冬の物語。書き下ろし。
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ヒドゥン・オーサーズ
Hidden Authors




相川英輔、大滝瓶太、大原鮎美、大前粟生、岡田幸生、小川楓子、斎藤見咲子、杉山モナミ、谷川由里子、谷 雄介、照子、西崎憲、野村日魚子、ノリ・ケンゾウ、伴名 練、深沢レナ、深堀 骨、みみやさきちがこ、若草のみち

 日本の現代の詩、俳句、短歌、小説の新しい才能、隠れたオリジネイター、不当に看過された書き手の作品を集めたアンソロジーです。どこにも属さないノ−ウェーヴの書き手たちの驚異の世界。 アマゾン楽天で発売中。



のけものどもの
 
大前粟生




 大前粟生はマッドな彗星です。2016年に「彼女をバスタブにいれて燃やす」が『GRANTA JAPAN with 早稲田文学』の公募プロジェクトの最優秀作に選ばれ、その後めざましい活躍を見せています。本書は初の作品集。小説の未来を大前粟生がつれてきてくれました。 表紙イラストはオートモアイ。
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ヴィクトリアン・フェアリー・テールズ
クーリッジ、ストックトン、ネズビット、L・ハウスマン、F・M・フォード、ジョージ・マクドナルド、ユーイング 
中村久里子編  おおつかのりこ・菊池由美・田中亜希子・森下綾子訳



 マクドナルドの『黄金の鍵』をはじめとして、全篇新訳で贈るヴィクトリア朝英国の妖精物語傑作集。全8篇収録。12月刊行予定。


ねこたま 北野勇作



〈北野勇作2本立て〉シリーズ第2弾。書き下ろし「タマモン」「船と猫と宿と星」を収録。12月刊行予定。


お知らせ

『20世紀ロック整理整頓』 西崎憲も刊行予定でしたが、一般書籍での刊行が先行することになりました。人文書院から来年2月刊行予定です。書名は『全ロック史』に変わります。詳細は少々お待ちください。

[参考]
 作家で音楽家である西崎憲が5年の歳月をかけた原稿用紙1050枚の大冊。ロックミュージックの正体に肉薄する歴史書。ロックの過去、未来そしてあなたの過去と未来を照らします。

 主宰の西崎憲が note をはじめました。ご興味のあるかたは御覧下さい。
〈記憶技師は笑いながら 愛 と〉


【惑星と口笛パス】のご案内

 惑星と口笛ブックスでは【惑星と口笛パス】の販売を開始いたしました。
 価格は10000円で、購入された方には、今後本レーベルから刊行される電子書籍の ePub ファイルを50冊まで会員ページからダウンロードできるようになります。もちろん本は選択できますし、期限もありません。
 ePub は PC やスマートフォンで読めます。パス購入後、不明なことがあれば、メールにて御相談ください。

 惑星と口笛ブックスの刊行書籍は現在17冊です。今後毎月2、3冊の刊行ペースで続けたいと思っています。
 パスは物理的なものではないですが【PWB Pass 017】といった形で番号が付属します。番号は申し込みメール先着順になります。
 お申し込みには以下のフォーマットをご利用ください。

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